ナビガトリア 感想

ナビガトリア アサダニッキ

 

あらすじ

日々の仕事や生活に疲れた東京のOLこより。

ネットで知り合った島根のゆるふわOLゆりかに会いに、飛行機乗って行ってみたら

そこにいたのは中2男子実(みのる)とその兄姉の昭(あき)と梢(こずえ)。

ショックを受けつつも、家族を支える昭の優しさや周囲の暖かさを知って一。

縁結びで有名な出雲大社の近辺で起こる、ほんわかラブストーリー。

 

(超個人的な)感想

ほとんど本編とあまり関係ないですが、ネタバレが嫌な人は読まない方がいいかも。

 

 

 

 

昭ちゃんがとても良いです!!

私はこういうクールっぽくて不器用だけど実はめちゃくちゃ優しいというキャラが大好きなんです!!

訛ってて言動がちょっとじじくさいのも良い!!(褒めてます)

いる!こういうめちゃめちゃ訛ってて優しそうな感じの農協のお兄さん!!

いや、実際にそういう農協のお兄さんに会ったことはないんですが。

でも農協じゃなくとも町の自転車屋さんとか工務店とかなんかその辺の地元密着型の店にいそうな身近に感じるキャラがとても良いです。

うちの近くの農協にも昭ちゃんみたいなお兄さんいないかな~(農協は本編に全く関係ありません)

 

私は島根に行ったことがなく、それどころか地理が超苦手なので正確な位置も把握してないのですが…(島根の方ゴメンナサイ…)

だんだん(出雲弁でありがとうの意)はすっかり覚えました。

島根でなくとも田舎の共感する所は多いですね~

ちょっとした噂がすぐに近所に尾ひれ付いて広まるところとか、お祭りを口実に里帰りとか。

昭ちゃんの長男という立場とか。

東京生まれ東京育ちのこよりに田舎独特の習慣とかは理解できるのかな~

最初はみんな優しくて良い人ばっかり~と思うかもしれないけど、田舎は色々あるぞ…色々…。

 

個人的に昭ちゃんの台詞で思う所があったのは

みんなの役に立ちたくて頑張るも、なかなか思うようにいかず落ち込むこよりに

「役に立ちたいなんていうのは何でもできる奴の言える言葉だな」

というもの。

こよりは決して器用ではないけれど、言葉の端々に思いやりがありますよね。

何でもできるわけではないけれど、こよりなりにみんなのためを考えて動くその不器用さに心を開かされる。

役に立つことと必要とされることは違うのかもしれません。

 

昭ちゃんとこよりの馴染みやすいキャラにグイグイ引き込まれて3巻一気読みのナビガトリアでした。